前回の記事では、私が大学時代に体験したワンネスの感覚についてお話ししました。
宇宙と一体になり、「すべてが一つ」という圧倒的な感覚。スピリチュアルの言葉で言えば、「私とソースは一体」という体験でした。
でも、現実に戻ると疑問が湧いてきます。
「自分も他人も大きなひとつのエネルギーといっても、他人をコントロールすることはできない」
他者は他者として存在し、それぞれの意志を持っています。私が思い通りに動かせるわけでもなければ、考えていることが全部分かるわけでもありません。
「みんな一つの大きな命」と感じたのに、現実では明らかに個として分離している。この矛盾をどう理解すればいいのか、頭の片隅に疑問が浮かんでいました。スピリチュアルの気付きを現実生活には落とし込めていない感覚がずっと残っていたのです。
ヘミシンクでワンネスについて質問してみた
そこで、ヘミシンクのセッション中に、この疑問を投げかけてみることにしました。
私はまだ到達できるフォーカスレベルが低く、映像として天使や龍神が見えるわけではありません。心の中で疑問を言葉にすると、意識の声で答えが返って来るという段階です。
「自分も他人も本当はひとつの大きな命なら、なぜ私は他人をコントロールできないのか?」
「まるで人間の中の細胞一つ一つが意志を持った存在で、それこそ人間みたいな感覚になるのか?」
静かに問いかけると、頭の中に返答が聞こえてきました。
ガイドの回答「エゴとソースについて」
1.エゴは地球体験のためのアバター
私たちが「自分」と呼んでいる存在は、実は地球という現実世界を体験するためのアバターのようなものだと言われました。
このエゴの自分は、個としての体験を深めるために必要な存在ですが、他者をコントロールする力は持っていません。
なぜなら、エゴは「自分と他者を分けるための仕組み」であり、境界線を作るための意識だからです。
2.意識を広げると見えてくる「すべては自分」という視点
しかし、意識が拡大し、より高い次元からものごとを見られるようになると、世界の見え方は変わります。
この世界そのものが自分の意識の中で起こっている――つまり、「すべては自分の中にある出来事」だと感じられるようになるのです。
その視点に立てば、他者の言動もまた、自分の高次の意識(ソース)が書いた脚本の一部にすぎないということになります。
「自分」という言葉が指す範囲を、肉体を持ったエゴに限定するのか、それとも宇宙全体を包み込むような意識にまで広げるのかによって、自己と他者の関係はまったく異なって見えてくるのです。
3.ソースは「分かたれた自分」を通して自己を知る
エゴが個として分かれることで、宇宙意識――つまりソースは、さまざまな自分自身の体験を得ることができます。
本質的には、すべてが自分であり、私たちは「自分が書いた脚本」を演じるために世界へとダイブしているにすぎません。
ですから、他人がどんなに理解できない行動をとっていたとしても、それは高次の自分がそのように設定した役割を演じているだけなのです。
4.作家とキャラクターの関係にたとえて
ガイドはしばしば受け取り手であるエゴに分かりやすいようにたとえ話をしてくれます。今回は私が小説を書くので、作家と登場人物の関係になぞらえて、宇宙意識とエゴについて教えてくれました。
物語の中には、主人公も恋人も悪役も、冷淡な人物も真面目な人物も登場しますが、実際にはすべて作者の心の中に存在する一側面です。
小説を書くという行為は、作者自身が知らなかった心の一部や、見て見ぬふりをしていた感情を浮かび上がらせる作業でもあります。
同じように、ソース(宇宙意識)もさまざまな人格を演じることで、自分自身を深く知ろうとしているのです。
5.「私」と「あなた」は、ひとつの生命の中の一部分
このように見ていくと、私たちが「他者」と呼んでいる存在も、実は大いなるソースの中では同じ魂の一部です。
一見、別々の人間として存在しているように見えても、より大きな視点から見れば、私たちはひとつの生命の中で異なる体験をしている「分かたれた自分」なのです。
ワンネスの理解を具現化に役立てる
ここからは私の考察です。この理解が具現化にどう役立つのか、考えてみました。
重要なのは、他者存在は互いに具現化をおこなう協力者としてとらえられるということです。
みんなで大きな希望に向かっていくような、すべての命がひとつの大きな潮流となって躍動して夢を叶えていく——そんなイメージでしょうか。
願いが叶うとき、それは孤立した個人の勝利ではなく、宇宙全体が協力して創り上げた結果なのです。
『ヘミシンクによる具現化』CDのガイダンスにも、「宇宙があなたと共にこのパターンを創ります」というナレーションが入ります。
シンクロニシティの本質
こうした具現化プロセスこそがシンクロニシティが起きる仕組みといえます。
誰かが願いを持ったとき、宇宙の様々な「個」が、それぞれの役割を演じながら、大きな流れを作っていくのです。誰か・何かが情報をくれたり、偶然の出会いがあったり、タイミングよく道が開けたり。
すべての命が本質的には一つの大きな命だからこそ、無意識レベルで連携できるのです。
まとめ
ワンネスとは? 宇宙意識(ソース)が、様々な個(エゴ)というアバターを使って、無限の体験をしている——それがワンネスの本当の意味なのだと、ヘミシンクを通して理解しました。
エゴを否定する必要はありません。それは体験のための大切な装置です。好き嫌いを明確にしたり、特定の信念を持ったり、人や物・土地などに強い愛着を感じたり――過剰になると苦しいだけで、それこそが我々のアイデンティティを形成しています。
そして、この理解を持って具現化に取り組むとき、「宇宙全体と協力して創造する」という視点が腹落ちします。それこそが、ヘミシンクによる具現化の本質かもしれません。



